米海兵隊は7日、米軍那覇軍港(那覇市)で8~13日に、人道支援や非戦闘員避難を目的とする訓練を実施すると発表した。輸送機オスプレイなどの軍用機を使用するという。報道機関を通じて訓練を知った沖縄県や那覇市は「新たな負担を強いるものだ」などとして米軍や日本政府に訓練中止を要請した。県によると、那覇軍港で米軍機が飛来する訓練は異例という。
朝日新聞は7日午前9時40分ごろ、米海兵隊からのプレスリリースをメールで受信した。訓練には海兵隊員約250人が参加し、輸送艇のほか、オスプレイやCH53E大型輸送ヘリなど4機種を挙げ、「様々な航空機が訓練に投入される」と記されていた。「武器や軍車両が目に留まる恐れがある」「訓練は、日米安保条約に基づき、米海兵隊がその義務を果たすべく、態勢を維持するため行われる」とも書かれていた。
県は報道機関から問い合わせを受けた後、午前10時すぎに防衛省沖縄防衛局に訓練内容を照会。防衛局は当初、訓練実施を把握していないと回答したが、午後4時すぎ「4機種全て離着陸する計画がある」と説明した。飛来時間や場所などの詳細は不明という。防衛局は7日正午の朝日新聞の問い合わせに対し、午後6時20分ごろ「準備が整わないので、明日回答する」とした。
那覇軍港では昨年11月、複…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル